Online診療

Online診療 
厚生労働省は、2018年3月に発表された『オンライン診療の適切な実施に関する指針』を2022年1月28日に一部改正を行い、遠隔医療に関する3つの用語を整理しました。
それぞれの用語は、医師の判断を伴う場合と伴わない場合とに分かれているため、内容を把握しておくことが大切です。
はじめに、オンライン診療を定義する3つの用語について解説します。
※2023年3月30日に『オンライン診療の適切な実施に関する指針』が一部改訂されました。
①オンライン診療
オンライン診療とは、医師と患者の間において、情報通信機器を利用してリアルタイムで患者の診察・診断を行う行為のことをいいます。
また、診断結果の伝達や薬の処方といった診療行為もオンライン診療のなかに含まれています。
②オンライン受診勧奨
オンライン受診勧奨とは、医師と患者の間において、情報通信機器を利用してリアルタイムで患者の診察を行ったうえで、医療機関への受診勧奨を行う行為のことをいいます。
患者の訴えや症状をもとに、疑いのある疾患を判断して受診すべき適切な診療科を選び、心身状態に応じて必要最低限の医学的判断を行います。
また、一般用医薬品を使用した自宅療養を含む経過観察や、非受診を勧めることも可能です。
ただし、具体的な病名を挙げて治療方法の伝達や医薬品の具体的な使用方法の指示はオンライン診療にあたるため、受診勧奨の範囲内で行ってはいけません。
③遠隔健康医療相談
遠隔健康医療相談は、医師が行うものと医師以外が行うものに分かれます。
医師が行う遠隔健康医療相談とは、情報通信機器を活用して得た情報をもとに、患者個人の心身状態に応じた必要な医学的助言を行う行為のことをいいます。
患者の状態を踏まえた診察や診断などの具体的な判断は行わず、あくまで助言のみの対応が基本です。
ただし、医師以外の者が相談を受ける場合は、一般的な医学情報の提供や受診勧奨に限定されます。患者の状態を踏まえた病気の可能性の提示や診断など、医学的判断を行うことはできません。

糖尿病

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。

血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります。また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などをおこすことがあります(糖尿病の急性合併症)。

高血圧

高血圧というのは、血圧が高いという病態です。たまたま測った血圧が高いときには血圧が高いといえますが「高血圧症」とは言い切れません。高血圧症とは、くり返して測っても血圧が正常より高い場合をいいます。くり返しの測定で診察室血圧で最高血圧が140mmHg以上、あるいは、最低血圧が90mmHg以上であれば、高血圧と診断されます

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